こどもが近視になるとお金がかかる?
[2019.08.29]子供が近視になるとどうなるのか?
経済的な視点からも掘り下げて考えてみようと思います
(以下の金額はあくまでも概算です)
子供が近視になると、黒板の字がみえなくなるので、勉強に支障がでる。
サッカー、野球などのスポーツをしている子供はボールが見えなくなる。
そのために
①眼鏡をかけるようになる。
眼鏡作成費用
1本1万~2万とする。2年に1回交換、
人生10歳掛けだして、人生80年としたら、
1万~2万 ×(70年÷2)=35万~70万
②ある程度の年齢になるとコンタクトレンズ(CL)を使用するようになる。
CL費用
15歳使用。 2週間タイプのCL(1か月2000円として)
20年間使う場合
2000円 × 12か月 × 20年 =48万
(眼科診察代金、コンタクトレンズケア用品はいれておりません。)
(1日タイプのCLは2週間タイプよりも割高です)
③そのほかの治療を検討する
レーシック(角膜を削って近視を改善する)
両眼で40万
(レーシックは自費診療ですので 診療所によって値段は大きく異なります。
またレーザーの種類やカスタマイズするなど付加価値をつけるとさらに高くなります)
オルソケラトロジー(寝ているときにつけて近視を抑制する特殊なコンタクトレンズ)
両眼で初期費用は約20万
(オルソケラトロジーも自費診療なので、診療所によって値段は異なります)
④近視に関連する病気にかかる可能性がある
強度近視、病的近視では、網膜裂孔、網膜剥離、黄斑円孔などの病気になりやすい。
網膜剥離の硝子体手術:3割負担で15万~20万
近視性黄斑症では 高額な治療(脈絡膜新生血管に対する治療)が必要になったり、
治療できないもの(網脈絡膜委縮)もある。
新生血管に対する治療(硝子体注射) 1回5万
⑤治療をしても高度な視力障害を残し、働けなくなれば社会的な損失も出てくる。
例えばですが、
前回中学生の約90%が近視であるとの報告を紹介しましたが
視力障害が強く出る可能性は約5%とし
(日本の大規模疫学調査である多治見スタディーでは-6D以上の高度近視は5.5%)
これからの総人口を1億人としたら、
1億人の90%にあたる9000万人が近視で
その5%にあたる450万人が高度近視による視力障害を起こしそうな人になります。
(あくまでも仮定のお話です)
沢山の人が困り、また各家庭・個人的、国の医療費という点においても
相当な負担が強いられることになります。
よって近視にならないようにする事も大事ですし、
近視の人がなるべく進まないようにする事も大事だなと考えます。
自分の家庭では妻・子供含め、全員が近視です。
子供は近視の程度もまずまずですので、
これからの眼鏡代やらコンタクト代やら
頭が痛いです、、、。
次回は近視の原因について掘り下げたいと思います。