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新型コロナウイルスと結膜炎

[2020.02.19]

今回は新型コロナウイルスについてです。

新型コロナウイルスの感染経路は以下の二つです。

(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。

※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。

※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

 

ここで眼科との関連ですが、くしゃみなどで新型コロナウイルスが目に入った場合、結膜炎を起こす可能性があります。人に感染しやすいアデノウイルス(いわゆる流行性角結膜炎)は簡易な診断キットがありますが、現状でコロナウイルスを診断する検査キットは眼科的にはありません。

新型コロナウイルスは感染初期に結膜炎があり、その後に呼吸器症状が出てくることがあると指摘されております。つまり、発熱、呼吸器症状がなく、結膜炎のみの症状(目やに、充血)で所見も結膜炎と思っていても実は新型コロナウイルスに感染していたことが、後日にわかる可能性があります。

今の時期は花粉症でアレルギー性結膜炎の患者が多く、アレルギー結膜炎もウイルス性結膜炎も充血・涙・目ヤニの症状があり、眼科的な所見は似たようなもので、アレルギーとウイルスと重複している事も考えられます。つまりアデノウイルスを診断する簡易キットみたいにコロナウイルスを診断する簡易検査キットがない限り、眼科的に新型コロナウイルスによる結膜炎ではないとはっきりと見極めることが困難です。(自覚症状が、かゆみが主体ならアレルギーをまず疑います。)

ただの結膜炎(細菌性)、一般的なウイルス性結膜炎(いわゆる流行性角結膜炎など)、アレルギー性結膜炎、新型コロナの結膜炎をはっきりと見極めることができないので、眼科医は警戒を強めております。

中国武漢への渡航歴やコロナ患者との濃厚接触歴が明らかで、かつ結膜炎症状をきたした方は、まずは最寄りの保健所にも相談してください。

また結膜炎で来院された方は渡航歴などを十分問診させていただきますのでご理解の程よろしくお願い致します。

 

 

身近にできる対策としては、、、、

ただの結膜炎と診断されても、『手洗い励行』や『マスク着用』、『目の周りを触らない』など、周囲に対しての配慮をお願いします。

また流行の拡大にともない、渡航歴や濃厚接触者ではなくても、新型コロナウイルス感染の可能性もありますので、普段から咳エチケットだけでなく、目やに・なみだに対するエチケットも大事となってきております。下記を参照してください

 

【マスクがない状態でくしゃみがでそうになり、手で押さえた。】

  →手をよく洗い、消毒を心がけましょう

【目の周りがかゆくなったので、掻いた。】

  →手をよく洗い、消毒を心がけましょう

【目やに、なみだがでてきた。】

  →ティッシュで拭いてポイっと捨てる。

   ハンカチで拭いて、ポケットにしまうことはないように!

 

ごくごく当たり前のことですが、皆さんで感染拡大を防ぐ努力をしましょう!!!

 

 

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